火災で大切な5つのポイント
2025年02月21日
こんにちは!
最近暖かい日が少しずつ増えきましたね。
まだまだ乾燥しているこの時期に、注意したいのが火災です!
毎年10,000件ほど発生している住宅火災。コンロやストーブ、電気器具の使用のほか、タバコの不始末も主な原因として知られています。
住宅火災の原因やおすすめの対策グッズをご紹介します。実際に火災が発生しても、瞬時の対応により被害を最小限に防いだケースもあります。定期的な点検が必要なグッズや、使用方法が難しいグッズもあるため、事前にしっかりと確認して万が一の住宅火災に備えておきましょう。
火災対策が必要な理由
安全に気をつかっていても、軽い注意不足で深刻な住宅火災が発生するおそれもあります。住宅火災の主な原因は、電気器具やタバコ、ストーブ、コンロによるもの。就寝中に発生した火災では、逃げ遅れてしまうケースもあります。
まずは、火災が発生しやすい時期と火災の主な原因について見ていきましょう。
火災が発生しやすい冬と春に注意
空気が乾燥する冬は火災が特に多い季節ですが、実は春にも多くの火災が発生しています。冬や春に火災が多いのは、乾燥によって建物や家具の水分量が減るのが大きな要因です。火がつくと一気に燃え広がってしまいます。
また、ストーブをはじめ、出火元となる暖房器具の使用頻度が増えるのも要因のひとつです。出火元となる家電が増えて燃え広がりやすい環境が整うと、火災の発生件数が一気に増えてしまいます。
3〜4月の春先は南風が強く吹く時期。春は高気圧と低気圧が交互に押し寄せます。低気圧のときに乾いた強い南風が吹くため、出火した途端にさまざまな場所へ燃え移って、大火災を引き起こしやすくなります。特に低気圧が日本海側を通るときは強い南風が吹きやすく、東京消防庁では厳重な火災予防を呼びかけています。
冬や春はコンロやタバコなど、一年を通して使う家電や嗜好品だけでなく、暖房器具の消し忘れにも注意しましょう。また、熱を発する暖房器具は取扱説明書をよく読み、耐用年数や正しい使用方法を守るのも大切です。
春や冬に増加する火災を予防するために、消防庁では毎年春と秋に全国火災予防運動を行っています。特に、春季全国火災予防運動では、空気が乾燥しやすく火災が発生しやすい環境を周知しています。
火災予防の呼びかけと同時に、住宅用火災警報器や消火器などの点検も推奨しています。毎年2回、全国火災予防運動のタイミングで自宅の防火設備を点検し、故障や老朽化で不具合のある機器は交換しましょう。
火災の発生源
住宅火災の発生原因としては、電気器具、タバコ、ストーブ、コンロの使用によるものがほとんどです。電気器具が原因の火災では、コンセントにホコリがたまっていたり、たこ足をしていたりと、適切ではない方法で使用していたケースが多く、近くの布製品に燃え移って火災につながっています。
また、火災の発生原因となるコンロは、ほとんどがガスコンロです。さらに、冬に活躍するストーブやこたつでも火災が発生しています。
火災対策で大切な5つのポイント
住宅火災を防ぐには、電化製品や火の取り扱いに気をつけ、油断せずに注意を払うことが大切です。ここでは、住宅火災の対策で押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。
家の中での火災対策も大切ですが、放火の被害を防ぐために、屋外の環境にも配慮する必要があります。大切な家を守るために、ぜひ今日から対策をしましょう。
1.燃えやすいものを家の外に置かない
住宅火災は家庭内での不注意だけでなく、放火によっても発生しています。家の外に新聞紙や雑誌、ダンボールなどの燃えやすいものを置かないようにしましょう。また、夜間に出した家庭ゴミを狙った放火もあるため、ゴミは回収日の朝に出すように意識することも大切です。
車庫や倉庫がある場合は、戸締りを徹底しましょう。周囲から見えにくい環境は狙われるリスクが高いため、照明や防犯カメラなどを取り付けて対策するのもおすすめです✨
2.タバコの火は確実に消す
タバコの火も住宅火災の大きな原因の一つです。寝タバコや歩きタバコが主な原因で、気づかないうちに火が燃え広がっていきます。
タバコの吸い殻は、確実に灰皿に入れて消しましょう。灰皿に水を入れておくと安心です。火がついたまま放置したり、捨てたりすることは避け、少しでも目を離す場合は消火してから行動してください。吸い殻はためず、定期的に捨てることも大切です。
3.コンロの火がついたままその場を離れない
使い慣れていると、つい気を緩めてしまうコンロ。電話や来客でキッチンを離れるときは火を消しましょう。コンロの周りに燃えやすいビニールや紙などを置かないようにすることも大切です。
とくに、揚げ物で高温の油を扱っている場合は、細心の注意を払いましょう。ガスコンロだけではなく、電気コンロも高温になるため油断できません。
また、コンロの火が着衣に燃え移る危険性もあります。着衣に燃え移った火が瞬時に広がる現象を、フラッシュ現象といいます。レーヨンや綿など、生地の表面が起毛した着衣で発生しやすく、冬場の調理では十分に注意しなければなりません。マフラーやストールなど、調理の邪魔になる小物類も外しておきましょう。
4.コンセントまわりはこまめに掃除する
コンセントにホコリがたまっていると、ホコリに引火して火災につながるおそれがあります。また、たこ足配線は発熱しやすく、ホコリもたまりやすいため注意が必要です。電化製品は取扱説明書をよく読んで、適切に使用しましょう。
5.ストーブの近くに燃えやすいものを置かない
ストーブが原因の火災は、可燃物がストーブに接触することで発生します。カーテンや毛布など、燃えやすい布製品はストーブの近くに置かないようにしましょう。
洗濯物をストーブの前で乾かすことも、火災のリスクを高めます。また、高温で爆発するおそれがあるスプレー缶も、ストーブの近くでは使わないようにしてください。
石油ストーブに給油する際は電源やスイッチを消し、給油し終わったらタンクの蓋が閉まっているかを確認しましょう。
火災を防ぐための対策グッズ
一瞬で家全体を飲み込んでしまう火災は、未然に防止することが大切です。毎日のように使用するコンロや、冬に大活躍するストーブには、火災を防ぐ安全装置付きの製品があります。また、コンセントからの発火を防ぐホコリカバー付きの電源タップもおすすめです。
地震が発生した場合に電気の供給を停止する感電ブレーカーや、火災の発生をいち早く検知する火災警報器も、火災防止に大きな効果を発揮します。本章では、火災防止に役立つ対策グッズをご紹介します。
安全装置の付いたコンロやストーブ
コンロやストーブには安全装置が付いた製品もあります。とくにガスコンロに関しては、平成20年10月1日から調理油過熱防止装置と、立ち消え安全装置の搭載が義務付けられています。
調理油過熱防止装置は油の過熱発火を防ぐ装置です。立ち消え安全装置は火が消えてしまった場合に、ガスの供給も一緒に停止します。
家庭のコンロに「Si sensor」というロゴマークが付いていれば、法的な安全基準を満たしています。平成20年以前に購入したガスコンロや、購入してから年数が経っているガスコンロは買い替えも検討してみてください。
火災が起こったときのための対策グッズ
火災が発生した場合、大切なのは被害が小さい段階で避難・消火することです。もちろん避難が優先のため、安全を確保したうえで119番に通報しましょう。
本章では、火災から家を守るための対策グッズをご紹介します。対策グッズはいくつか購入して、家のあらゆるところに設置するのがおすすめです。使用期限があるグッズもあるため、定期的な点検作業を心がけましょう。
燃えにくい防炎品
住宅火災の被害が深刻化するのは、燃えやすい布製品への引火が原因といわれています。そのため、燃えにくい防炎品の使用を検討してみてください。
防炎品は特殊な加工によって、タバコやライターなどの小さな火であれば着火しない点が特徴。焦げたり、小さく燃えたりしますが、火を遠ざければ自然に消火します。
防炎品として販売されているものには、パジャマ・エプロンなどの衣類や、枕・布団などの寝具、カーテン・ブラインド・絨毯などがあります。防炎品を揃えておくことで火災の被害を最小限に抑えられるほか、延焼を防いで逃げる時間を稼ぐ効果が期待できます。
住宅用消火器
住宅用消火器には液体タイプと粉末タイプの2種類があります。
液体タイプは天ぷら油火災を消火しやすく、火元を確認しやすい点が特徴です。粉末タイプは室内で発生した火災に有効。使用後は粉末が充満して視界が悪くなるため、消火の確認と移動には細心の注意を払いましょう。
使用する前に消火器の上部についている封を上に引いて解除し、火元にノズルを向けてレバーを握ります。火元に近づきすぎないよう注意しつつ、狙いを定めることが大切です!
住宅用消火器はホームセンターや消防設備業者から購入できます。
火災対策グッズを用意して万が一に備えよう
大切な家や財産を奪う住宅火災。ときには人命を奪ってしまう、身近で危険な事故です。住宅火災の発生を防止する対策グッズに加えて、実際に火災が起こったときのためのグッズも揃えておくと安心です。
住宅火災の主な原因はキッチンやストーブ、タバコの不始末。電化製品を正しく使用するほか、日ごろからタバコや火の取り扱いに注意し、火災を起こさない、発生しても被害を最小限に抑える対策をしましょう✨
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